レシピ本以外でよく読むのは 雑誌・・特にサンキュウとか、ちょっとしたレシピや主婦が気になるような内容の とりあえず部屋にあれば何となく 何度も見ている雑誌が好きです。
読書らしい読書はここしばらくしていませんでしたが、久しぶりに1冊の本を手に取りました。
50代の私が、出会えてよかったと思える本
50代のわたしが出逢えた良かった本。
たまたま 本の帯に目が止まり・・
「私たちは必死に生きた。しかし、どう死ねばよいのか、それがわからなかった」と。
ここ数年自分の大切な人とのお別れがあったこと、現在進行系の母の介護などもあってか、
自分の年齢も 高齢ではないですが 若い訳でもなくて・・
友達とのランチ中も 何だか 「お墓はいらん!海に〜樹木葬が〜」など 笑いながら
話に盛り上がるときもあったりで・・
現実的に心のどこかで死を意識してるからか・・帯のコメントを見た時 読みたい!と
思い飛びつきました。
あと・・ 「透析」という 治療が 言葉しか知らない程度の状況で・・
何となく 大変な病気なんだろうな としか知らなくて・・
この本を読みながら、この50代になるまで 全く知らないことだらけで。
今更ながら、本をきっかけではありますが、知ることができて本当に良かったと思いました。
今現在 わたし自身も 周りにも直接透析をうけてるものはいませんが、すぐ自分のそばで付き添っている気持ちになったり・・
反対に 自分がやりたいことを続けるために苦しい透析を受けるための今日を過ごす気持ちになったり・・
ひとこと ふたことで まとめるなんて出来ませんが・
もし 今後 自分が透析患者になったとき
もし 今後 大切な人が透析患者になったとき
わたしは この本に出逢えたことで、きっと 読む以前の自分には出来なかったこと
読む前には 思わなっかったこと を 感じ
何より 経験したことも 想像さえできなかった恐怖も知るきっかけとなったこと
今わたしは普通に生きてる!医療の進歩で生かされるということに直面した時 自分の意志が伝えられない時 どうなるのかという不安も湧いてきました。
以前 親友を膵臓がんで苦しむ姿を近くでみてきました。
その親友は誰よりも自分で膵臓がんを調べ、全国の膵臓がんの治療に力を入れてると思われる病院にもかけあったり 専門医が参加するような ガンについての勉強会などにも自分の身体の動くあいだ積極的に参加していました。
そのため、お医者さんの知識とまでは言えるかわかりませんが、薬や治療内容については、自分からも主治医に提案や質問もしながら・・時にはわたしに「患者も自分がしっかりしないとあかんよ!薬も自分が何を処方されてるかしっかりみないと駄目よ!」
と 何度も話してくれた彼女の言葉は、今でも心に残っています。
病気がみつかり、信頼できる先生と今後も頑張る!と思った矢先の転勤。
病気だけでなく、長い治療生活の中で やはり 担当のお医者さんとの信頼関係はお薬や治療 同等以上の苦しみがありますね。 その時は本当に 生きる希望を失うんじゃないかと思うぐらい
苦しんでいました。
この本を読んでいると、そんな彼女との日々が重なり、何度も立ち止まりながらページをめくりました。大切な人がそばにいて、自分以上に自分を知ってくれていて、
苦しいときに一緒に苦しんでくれて、嬉しいときに一緒に喜んでくれる。
そんな存在のありがたさを、あらためて感じました。
人生の終わり方について、理想はあります。
でも思い通りにいかないことも、もちろんわかっています。
それでももし、「人生の終わり方」のリクエストをひとつだけ叶えてもらえるとしたら…
どうしようかな、と考えてみたりします。
やっぱり、痛いのはイヤだな。
周りに迷惑はかけたくないな。
お風呂場はイヤかな…。
なんて、1つのはずが、ついついあれこれ出てきてしまうのは、きっと今を生きているからこそなんですね。
今回の本は、痛みがあまりにリアルで、途中で読むのをやめてしまったこともありました。
でも、何度も立ち止まりながら、ゆっくり時間をかけて読み終えることができました。
生き抜いたその姿に、今も違った形で生かされている。
メッセージをしっかり受け取らせていただいた、そんな気持ちです。
生き様というのは・・もしかしたら 存在しているものより 大きな気がします。
強く生きるための きっかけを頂いた1冊です。
おわりに〜読み終えて思えたこと
透析という病がもっと受け入れやすく、もっと選択肢のある向き合い方ができたら・・と何も知らない自分が本に出会えたことで 思うようになりました。また知らない事の怖さも知ることができました。
これからも、誰かの生き様から学び、自分のこれからにいかしていけたらと思います。
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